近年、物事を始めるハードルがどんどん低くなり、何でも簡単に着手できるようになりました。
インターネットの普及により、個人がYoutubeなどで気軽に世に発信出来るようになったり、
会社は1円で起業する事が出来るようになり、
飛行機ではLCCが登場し、海外旅行も以前と比べかなりお手軽になったと思います。
100万円程度で世界一周する人までいるほどだ。
そんな中、なぜわざわざ自転車で旅を…?
それは、自分自身へのチャレンジ。
そして、挑戦する事の楽しさを伝えて行きたい。
プライベートでも仕事をする上でも、失敗を恐れてなかなか「新しい事への一歩」を踏み出せずにいる人は多いのではないでしょうか?
確かに、私も失敗は好きではありません…。
周囲の反対があれば尚更、躊躇しちゃいますよね…。
しかし、同じ様な事を繰り返す日々に対し、私は生きている感覚がしませんでした。
人生最後の時を過ごす患者たちの緩和ケアに数年携わった、オーストラリアの看護師ブロニ― ウェア(Bronnie Ware)さん。
彼女によると、死の間際に人間はしっかりと人生を振り返るのだそうです。
また、患者たちが語る後悔には同じものがとても多いという事ですが、一番多いフレーズがこれだそうです。
自分自身に忠実に生きればよかった…
「他人に望まれるように」ではなく、「自分らしく生きればよかった」という後悔。
人生の終わりに、達成出来なかった夢が沢山あった事に患者たちは気づくのだそうです。
人生の中で、自分のやりたい事を見つけられる人がどれだけいるだろうか?
本当はやりたい事に気づいているのにそれがなかなか実現しないのは、周りの目を気にし過ぎているからではないでしょうか?
だが、反対する人の意見や世間一般常識というのは、本当に正しいのでしょうか?
私は自分自身と向かい合った時に思いました。
好きな自転車で旅をし、未知の世界を感じてみたい!
決して若くはないが、これからの人生を考えれば「今」が一番若い時なんだから。
そんな私も最初からその様な性格だったわけではなく、大きな影響を受けた人物がいます。
それは、登山家、栗城史多氏。
単独、無酸素での登頂を目指し、6大陸の最高峰を制覇した記録を持つ。
彼の目指す「冒険の共有」「否定という壁への挑戦」など、多くのコンセプトに共感しました。
しかし、今年2018年5月、8度目のエベレスト登頂チャレンジ中、事故でこの世を去ってしまいました。
私が思うに、彼が本当に目指したものは「登頂」ではなかったと思います。
山登りを通じて、またはチャレンジする自分の背中を見せる事によって、周りの人に影響を与えていく。
「応援し合う世界」
「自分の中にあるエベレストに、一歩踏み出す人を増やす」
これこそが、彼が目指した世界ではないでしょうか。
私もそんな彼に影響された1人。
来年40歳になる私をどう見るかはそれぞれだが、この年でチャレンジする姿勢に少しでも影響を与えられる人になれたらと思います。